【静電気の原因と防ぎ方】※衣類を長持ちさせる正しい保管方はコレなんです～毛玉の処理法～
静電気の原因は乾燥と素材どうしの摩擦です。物質には、＋プラスと－マイナスの電気が含まれています。生地どうしが擦りあわせることにより＋と－の量が変化し静電気が発生します。夏は、温度・湿度も高いので汗をかきやすくなります。繊維の周りに水分が多く存在することで、静電気が起きても水分を伝わり放電することができます。しかし、冬の空気は乾燥しています。静電気を放電できず、衣類に帯電したままになりがちです。静電気が発生しやすい組み合わせの素材には注意します。室内の湿度をあげましょう。加湿器を置くなどの工夫で、防ぐことが可能です。
【プラスに帯電しやすい素材とマイナスに帯電しやすい素材】帯電しやすい組み合わせの仕組みをご紹介します。＋に強い←頭髪・羊毛・ナイロン・絹━プラスにもマイナスにも弱い素材━レーヨン・綿・麻・アセテート・ビニロン━ポリエステル・アクリル系・塩化ビニール→－に帯電しやすい素材。これらの素材が離れた場所にある組み合わせほど、静電気が発生しやすくなります。ウール系と化学繊維の組み合わせは静電気が最もおきやすい。反対に綿や麻などの天然繊維どうしの組み合わせは静電気がおきにくくなります。これらの仕組みをふまえ、静電気を防ぎます。静電気が発生しやすい組み合わせの素材には注意しましょう。加湿器を置くなどの工夫で、静電気を防ぐことが可能です。室内の湿度をあげましょう。
【お気に入りの衣服を長持ちさせるには】シーズン中、お気に入りのものは毎日でも使いたくなります。しかし、連続使用は、型崩れや、湿気による痛み、毛玉発生の原因になります。お気に入りであっても、衣類や革製品の連続着用は避けましょう。１回使用したら２～３日休ませます。お気に入りのお洋服を長く長く愛用するために、保管方法にも気を配りましょう。衣料品を保管するには、■汚れはしっかり落としてから保管すること。食べ物の汚れがあると害虫被害にあいやすくなります。必ず洗濯やクリーニングを済ませてから収納しましょう。暖房設備が発達し、室内の気密性も向上しています。害虫には、一年中注意が必要ですが、特に多く発生するのが、６月～８月です。湿度に気を配り、カビ防止にも気をつけましょう。防虫剤は成分が異なる種類を２種類以上使うと化学反応を起こす場合があります。１種類だけ使用しましょう。■クリーニング店のビニールカバーは外してから保管します。このビニールは、クリーニング店が保管の際に、汚れやほこりを防ぐためのものです。湿気がこもり、カビ発生の原因になることがあります。生地が変質する原因になる場合もあります。ビニールは長期間保管に適していません。カバーをかける場合は不織布の製品を用います。
【しつけ糸を外すときの注意】スーツやコート、スカート、などに「しつけ糸」がついていたら、着る前に外します。しつけは、運搬時に、型崩れを防ぐために、縫われていたものです。■ポケット口などで、両端がミシンで縫われていない部分がある場合は、しつけです。縫われていない部分に指を入れゆっくり縫い目を開きます。浮いた糸を丁寧に小ばさみなどで切って外しましょう。手でちぎったり、引っ張ると、生地を傷つけてしまいます、注意して丁寧に外しましょう。
【とびだした糸の処理】セーター類やニット素材をひっかけたときに、糸が飛び出す場合があります。アクセサリーやファスナー、バッグやベルト、などに注意しましょう。飛び出した糸の処理方法。セーターやニットの場合は、かぎ針を使い、編み目を少しずらします。または、飛び出した糸を裏へ引き込みましょう。糸の飛び出しを修復するための針棒がない時は、太めの針で代用できます。飛び出した糸が短い場合は、糸が飛び出した部分を中央にし、両手で生地を縦・横・ななめに引っ張りながら、少しずつ修正します。
【毛玉の処理方法】毛玉は、着用時の摩擦によって表面が毛羽立ち、絡まりあって、できてしまいます。もまれることにより形成される毛玉。ウール製品（アンゴラ・カシミヤ素材など）にできやすいです。化学繊維では、アクリル製のニットなどにできやすい特徴があります。毛玉は、丁寧に取り除きます。毛玉取りやはさみなどで、地組織を傷つけないようにとります。力まかせに強くむしり取ったり、引きちぎるのは厳禁です。毛玉が取れてもさらに毛羽立ち、新たな毛玉の元をつくります。ブラシで、毛羽をほぐしておくのも毛玉の防止に効果的です。地の目の方向に沿ってブ、ラッシングします。毛玉を防ぐには、摩擦を少なくすることが必要です。連続着用を避けることや、適正なサイズを選ぶこと。お手入れを心がけることも大切です。
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