家庭科ラグ 衣・食・住・保育・情報・環境
:家庭科教員監修
変化する家族・産まれたとき貴方のまわりに家族がいました。乳児期・幼児期・学童期を経て青年期となり社会人になった方もいるかも知れません。家族に変化はあったでしょうか。祖父母とのお別れ、ペットが増えたり、地元を離れて暮らす方も多くいらっしゃいます。産まれた頃の家族から今の家族そして10年後の家族は変化していきます。家族の定義は血のつながりだけでなく様々な家族が存在します。「愛とは、たがいを見つめ合うことにではなく、同じ行く手をともに見すえることにある」サン・テクジュペリ作家『人間の土地』より
〔食中毒の予防〕食中毒は、レストランなどの飲食店での食事が原因で起こることもあるが、毎日食べている家庭の食事でも発生している。家庭で食中毒を予防するには、食品の購入、保存、調理、食事、残った保存の各段階において、食中毒予防の3原則「つけない・増やさない・死滅させる」を守る必要がある。食品工場では、食中毒を起こさないように衛生的に食品を取り扱わなくてはならない。HACCP(ハサップ危害分析重要管理点)は、食品の製造・加工の各段階で十分な衛生管理を行うことで食中毒を防ぐシステムである。
先進国は、今まで地球の環境資源を使い尽くし、そして汚し続けてきた。国が豊かになり、余裕ができて初めて環境問題に気づき、対処しようとし始めている。一方で、発展途上の国の人たちは、生きるために経済活動を止めるわけにはいかないので、結果として環境破壊が止まらない。そこで注目されているのはフェアトレード。「公平な貿易」経済的にも社会的にも弱い立場の途上国の人たちは、国際貿易においても弱い立場になっている。大きな原因である中間マージンをなくし直接取引によって生産者の利益を保証する。最低購入価格や奨励金(生産者への支払い)の保障をみたした商品にはこのラベルがつけられている。ラベルのついた商品を選ぶことが、格差を減らしていくことにつながり、環境保護にもつながっていく。
男は仕事、女は家族を守るべき?こういった社会的・文化的性別をジェンダーという。今では結婚しても女性が仕事を続けたり、男性が「主夫」として家庭に入るケースも増えている。このような性別によるイメージをあなたはどう感じるだろうか。人間の性の違いを表す言葉は2つある。ひとつはセックスこれは生物学的な性差のことで、もうひとつがジェンダーである。男は強くなくてはいけない、女はおしとやかでなくてはいけない等、性別によって役割を固定する考え方を「性別役割分担意識」とよび、これらジェンダーによる偏見をジェンダーバイアスという。このジェンダーバイアスは差別の原因となったり、女性の社会進出をはばむ大きな壁になっている。これらの思い込みをなくすことが大切である。一方で、生物学的なセックスの観点からみると、第二次性長期(高校生くらいまで)に女性は脂肪が増え、体に丸みが生まれる。これに対し、男性は筋肉を発達させていく。個人差はあるものの、総じて男性のほうが女性より力が強い傾向があるのは間違いない。力仕事を男性が受け持ってきたことにも意味がある。偏見を取り去り、ジェンダーとセックスのバランスを考えることが大切だろう
〔食品添加物とは〕食品衛生法では食品添加物を「この法律で添加物とは、食品の製造工程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用する物をいう」と定義しています。厚生労働大臣が有用性と安全性を確認した上で指定した物しか使えません。指定添加物(キシリトール、グルコン酸など)が約420品目、既存添加物(クチナシ色素、カフェインなど天然添加物)が約370品目、天然香料(バニラ香料、カニ香料など)が約600品目、一般飲食物添加物(緑茶、イチゴジュースなど天然添加物)が約100品目あります。 〔食品添加物は安全なの?〕白か黒かというものでななく、さまざまな論議がされる中で対極にあるものが「悪なので一切使うべきではない」に対し「何の問題点もない」というものです。様々な種類・用途がある食品添加物を一言で単純に語れるでしょうか。「にがり」も「キシリトール」も食品添加物。添加物を一切使ってはいけないというと、豆腐を固めるにがりも、こんにゃくを固めるために長く使われてきた水酸化カルシウムも、ラーメンのかんすいも使えなくなってしまいます。ベーキングパウダー、寒天、
〔家庭における食中毒予防6ポイント〕家庭でもHACCPがあてはまる。危害分析HAは食品と調理過程のどこで食中毒菌の発生の可能性があるか、それを防ぐ方法を考えることである。重要管理点CCAは正しい管理法のことで、家庭における食中毒予防の注意点は6ポイントある。ポイント1食品の購入①肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を。②表示のある食品は、消費期限などを確認する。③購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰る。ポイント2家庭での保存①冷蔵や冷凍の必要な食品は、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に。②冷蔵庫や冷凍庫の詰めすぎに注意。めやすは7割程度。③冷蔵庫は10℃以下冷凍庫は、-15℃以下に維持する。④肉や魚などは、ビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品に肉汁などがかからないようにする。⑤肉、魚、卵などを取り扱う時は、取り扱い前後に必ず手指をせっけんで洗う。ポイント3下準備①台所のゴミは捨ててあるか、タオルやふきんは清潔か、せっけんはあるか、調理台は片付いているか。②手を洗う。生の肉、魚、卵を取り扱った後も必ず手を洗う。③肉や魚などの汁が、果物やサ
道は必ずどこかへ続く
目標をもち有意義に
自由に生きる
こうなりたい、と思える人のまねをする
モデルがあると多くの事が学べます
目的の見えない人生というのは
真っ暗な闇の中を
手探りで進んでいくのに似ています
自分らしさを見つけモデルを目標に
前へ
進む事ができるのです
まだ磁石の無い時代
先人たちは夜空の星をたよりに
目的地へ向かったといいます
暗い夜空に輝く星をモデルとしました
目標を見つけよう目標に向かった時
先がよく見えない人生に別れを告げ
目的に向かう私たちは有意義に
自由に生きることができるのです
日野原重明先生の著書
「15歳の寺子屋 道は必ずどこかへ続く」
講談社をオススメします
食品添加物を知る
食品添加物とは
食品の製造・加工・保存の目的で
混和、添加によって使用する物を示します
例えば
着色料・発色剤・漂白剤の添加された
ハム・漬物・菓子の食品表示を確認すると
食用赤色2号・亜硝酸Na・次亜硫酸Na
色の強化・色素の固定と発色・漂白を
目的として使用されている事が分かります
我が国では厚生労働大臣が安全性を
認めたものだけが使用できます
一日摂取許容量これは
悪い影響が出ないと判断された量の
更に1/100という厳しい基準です
化学物質が健康に悪い影響を与えることを
環境リスクと呼び現代の地球上では
リスクをゼロにすることは出来ません
正しい知識を共有していこうというのが
リスクコミュニケーションの考え方です
正確な情報を国民・産業・行政の
全てが共有し
意思疎通を図る必要があります
高齢者を知る
老化には個人差があり
部位によっても異なります
中でも皮膚や目の老化は早く
十代から始まるといわれています
高齢者の特徴は
視力や色覚が低下する
聴力が低下する
腰が曲がり前かがみになる
骨がもろくなる筋肉が衰える
関節が曲がりにくくなる
指先の自由がきかなくなる
町の中を高齢者気持ちになって
歩いてみたことはありますか
いつか高齢期はやってきます
誰でも老人となり得ますから大先輩から学びましょう
介護する人の支援として
ベッドから人を抱き上げ車椅子へ
移動させる介護ロボットの
開発もなされています
24時間の看護が充実した
病院が母体となる
老人ホームも増えました
家から近いことよりも
内容がしっかりとした施設を
選ぶことができる時代となったのです
森のしくみ・森はどのようにして二酸化炭素を吸収しているのでしょうか。大気中の二酸化炭素は植物に吸収され光合成によって葉や枝に蓄えられます。もう一つは泥炭でいたんです。葉や枝が枯れ、土壌の中に炭素が蓄えられ、大昔からこれを繰り返して地中に保たれてきました。光合成で葉や幹にある二酸化炭素の量を取り出して層にしてみると暑さは2、4m。植物が土壌の中に炭素として蓄えた量と合わせると8,5mになります。今、森に危惧が迫っています。開発による森林の伐採と、それに伴う湿度の低下によって大規模な森林火災が起こっています。少しでも二酸化炭素の排出量を減らす努力を始めましょう。今日の小さな一歩が明日の生活と未来へつながっているのです
海洋酸性化の危機・大気中の二酸化炭素は海水にとける。海水はもともとアルカリ性だが、二酸化炭素が増えると酸性化がすすむ。酸性化がすすむと植物性プランクトンは炭酸カルシウムの殻が作れなくなり、生きられなくなる。プランクトンが減ると、表面の二酸化炭素が増えて、海は空気中の二酸化炭素の吸収が悪くなるばかりでなく、魚のえさがなくなる。私たちの食生活にも大きな影響がある。海洋科学者らが、地球の海洋生態系に対する酸性化の被害を防止するには、二酸化炭素排出を急激に減らす必要があると警告する「モナコ宣言」を発表しました
環境に配慮した消費生活・自分の生活と環境との関係を考え、今できることを実行しよう。私たちが生きるということは、生活のすべてが温室効果ガスである二酸化炭素を排出しているということです。商品を作る、運ぶ、売る、使う、捨てる、ゴミあるいはリサイクルとして処理する。その全てにエネルギーが必要だからです。電話やネット、テレビなども全てエネルギーを消費しています。人類は1年間に72億トンもの二酸化炭素を排出しています。海が吸収してくれる二酸化炭素の量は22億トン。人類が排出する量の3割に当たります。森が吸収してくれる量は9億トン。海と森で半分近く減らしていることになります。海と森は地球の肺なのです。今その海と森が危機にさらされています
[健康な住まい〕アレルギ-の原因になる物質のことをアレルゲンとよぶ。そのアレルゲンの筆頭としてあげられるのが、ダニアレルゲンである。ダニはどの家にも必ずいるといわれている。畳にはダニが何匹くらいいるのだろうか。生活環境研究所によると畳の1㎡辺りダニの死がいも含め表面には五十から千匹で内部には百万から一千万匹。じゅうたん表面に五千から一万匹で内部には十万から二百万匹存在する。布団の表面には五十から三百匹で内部には十万から三億匹もになるという。チリダニ、コナダニ、ツメダニ、イエダニなどの種類がある。えさとなるゴミや住みかをこまめに掃除したい。
〔掃除のポイント〕床・ほこり、食品カスはダニのえさになるので、早めに掃除機や雑巾で取り除く。〔カーペット・畳〕ダニが発生しないように、こまめに掃除して、できれば日に干す。〔ソファ〕意外と忘れがち。布製なら掃除機で吸う。クッションも汚れたら洗う。〔テレビ〕静電気で表面にほこりが付着しやすい。液晶は専用シートがめがねふきで軽くふく。〔タンス〕カビが発生しないように壁から少し離して置く。上にたまったほこりにも注意。〔レンジ〕こびりついた汚れは強力洗剤、研磨剤を用いる。IHクッキングヒーターの場合はふきんなどでふく。〔流し台〕流しの下は物を出して、からぶきする。三角コーナーや排水溝は臭いの元。収納扉の油汚れも早めにふきとる。キッチンタオルも除菌しよう。〔窓〕窓ふきは一方向にむけてふく。汚れのたまりやすいサッシは掃除機で。〔エアコン〕使い始めには必ずフィルターの掃除をする。〔照明〕かさつきの照明は、こまめにハタキで掃除。取り外すときは電源を切って電球を冷ますこと。〔押入れ〕晴天の日は開けて風通しをよくする。
[バリアフリーで暮らしを安全に] 厚生労働省の調査によれば、高齢者になると家庭内事故で亡くなる人が著しく増加します。原因として不慮の溺死および溺水が最も多く気道内に液体が入り、気道が閉塞することによる窒息死。2番目の原因は食べ物が喉につまる誤えんを主とするその他の不慮の窒息。次に転倒、転落がおきています。加齢に伴い身体機能が低下してくると、住宅の環境が活動に及ぼす影響が大きくなり、事故の一因となることがあります。住宅環境に問題があれば、対策を考慮する必要があります。
[転ばぬ先の危険防止] 転倒や転落の原因には段差などの外的要因に加え、視力低下などによる環境認知の障害、バランス障害などの内的要因が複合的に関係しています。対策は床の段差解消だけでは十分ではありません。動作を補助するため適切な手すりを設置する。扉を引き戸に変更する。照明や色彩の明度を上げて明るく見えやすくするなどの改善策があります。これに加えて、適切な履物を選ぶ。物を床に散乱させない、水で濡らさないなど日常生活上の幅広い対策が必要となります
[浴槽で起こる不慮の溺死防止作] 浴槽への転倒が起きないよう、入浴動作に応じた適切な手すりの設置が必要です。移乗台(浴槽をまたぐ動作が難しい時に座った姿勢で出入りできるようにする介護用品) などの用具の活用、脱衣室との段差の解消、照明・色彩の改善を見直します。また、足が突っ張れないほど大きすぎる浴槽は溺れる可能性があり、足でまたげる高さを含めて適切な寸法・形状でないものは交換が必要です。
(ヒートショックを防ぐ) 居室と廊下や浴室の温度差が大きいと、ヒートショックと呼ばれる血圧の急激な変動をもたらして、脳血管・心臓障害などの重大な疾患をまねく場合があります。壁に断熱材を入れたり断熱窓を設置するなどの断熱改修、床暖房や暖房器具の設置を考えます。高齢者はまぶしい直射日光や反射光グレアに対して不愉快を覚え、これは認知症の人の問題行動の一因になるともいわれています。バリアフリーというと段差や物理的形状ばかりに目が向きがちですが、住環境の要素は温度や光などを含み多岐にわたります。
[住宅リフォームの支援制度] バリアフリーリフォームの実地には心身機能や日常の活動と環境の関係について十分な知見を持つ事業者を選定することが大切です。公的介護保険では、要支援、要介護の人に対し、一定の工事種別につき、住宅改善費として支給が受けられる制度があります。自治体によっては独自に補助制度を設けている場合もあります。(独)住宅金融支援機構による高齢者向け返済特例制度や所得税・固定資産税に関する減税制度も設けられています。