唾液腺をマッサージ。唾液腺は➀耳下腺②顎下腺③舌下腺にあります。これらの部位をやさしくマッサージすることで、唾液の分泌を促進することができます。➀耳下腺は、上奥歯あたりにあります。レモンや梅干しなどの酸っぱいものを想像すると、唾液が出てくる場所が耳下腺です。この部分に、人差し指を当てて、くるくると軽く回すようにマッサージしましょう。②顎下腺は、あご下骨の内側の柔らかい部分にあります。耳の下からあごにかけて、やさしく押しましょう。③下腺は、舌の付け根にあります。あごの下に親指を当て押し上げるようにしましょう。口呼吸をしていませんか。口呼吸は、ドライマウスを進行させる原因となります。口を閉じて鼻呼吸をするようにします。意識し続けることで、徐々に鼻呼吸が定着します。寝ている間は意識することができないので、鼻呼吸の習慣が付くまではマスクをして寝ることで口の乾燥を軽減させることができます。口呼吸テープを使用する方法も有効です。マスキングテープや閉口テープで止めることでドライマウス予防が期待できます。口を閉じる癖がつき、テープを外しても鼻呼吸ができるようになります。部屋の湿度が低いと、ドライマウスも進行します。湿度50%以下になるとウィルスや細菌が活動を活性化させるので注意が必要です。加湿器を使って湿度が下がりすぎないようにコントロールします。ドライマウスの場合、ウィルスや細菌に対する防御力も低くなっています。乾燥しやすい冬は特に加湿器を使って、部屋の湿度を50%以上にキープしましょう。口呼吸は風邪をひきやすくし、歯並びに影響します。歯が出ていると閉じにくく、矯正治療が必要になることがあります。矯正治療は、マウスピースによる取り外しができる無色透明なもので目立たずに治療することが可能です。小さな装置にブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯科矯正する場合は歯の裏側に装置を付け、目立たない状態で治療することも可能になってきています。鼻詰まりを改善しましょう。鼻詰まり原因には、アレルギー性鼻炎や、蓄膿症、鼻中隔彎曲症、が考えられます。耳鼻咽喉科を受診し、これらの疾患の治療を受けて鼻詰まりを解消しましょう。アレルギー薬を避ける事が鼻詰まりの緩和にもつながります。鼻水を止めるために抗ヒスタミン薬が含まれている風邪薬や鼻炎薬は唾液の分泌も抑制するからです。ドライマウスを進行させやすい薬には次のようなものがあります。鎮痛剤は自律神経のバランスを崩すことがあります。交感神経が優位になり副交感神経が抑制されると、唾液量が減少します。乗り物の酔い止めに使われている抗コリン薬には、汗を止める作用があります。多汗症の治療薬としても使われていますが、汗だけでなく唾液や涙も出にくくなります。胃薬には、胃酸の分泌を抑制するとともに、唾液の分泌も抑制するものがあります。睡眠薬や、抗うつ剤、抗不安剤などのメンタルヘルス系の薬は突然やめると離脱症状が出ることがあります。メンタルヘルス系の薬は、すぐに服用をやめることはせず、必ず主治医に相談します。