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【栄養学】生活習慣予防※もやしの栄養価|見分けかた保存方法|調理例|

 いつでもよく見かけ、美味しく食べることが出来る「もやし」ですが、旬の時期をご存じですか。正解は、オールシーズン。季節を問わず、通年を通して旬であるのが「もやし」の特徴です。手間ひまかけて、丁寧に栽培された美味しい「もやし」その見分け方をみていきましょう。みずみずしく水分を豊富に含む野菜ですので、鮮度が命です。もやしの賞味期限は翌日まで。保存期間が短く、鮮度がみるみる落ちていきますので、冷蔵庫にいれても、出来るだけ早く調理し、美味しくいただきましょう。保存状態が良好な、真空パックタイプは、比較的もちが良いといえます。見分け方はどこがチェックポイントでしょうか。鮮度が落ちてくると、茶色っぽく変色してきます。新鮮なもやしは、茎に張りがあり、キレイな白色です。茎部分がふっくら太めで、根の部分は茶色く変色していないものを選ぶと良いでしょう。保存方法は速やかに冷蔵保存します。袋入りのまま冷蔵庫で保存。原則として、新鮮なうちに当日中に食べきることが基本です。やむをえず先延ばしにしても、翌日までしか日持ちしませんので、当日使い切る量だけ購入します。どうしても使い切れない場合の工夫は、下ゆでをします。酢を少し含ませ密閉保存しておけば3日ほど冷蔵保存可能です。冷凍保存は、できないのでしょうか。もやしは、冷凍に向かない野菜です。歯ごたえが悪くなり、特有のにおいが強くなるためです。もやしは、鮮度が良いうちに美味しくいただきましょう。栄養が無さそうと言われていることがありますが、それは本当なのでしょうか。正解は、ウソです。もやしには、様々な栄養素がふんだんに含まれています。安価であるのに対し、栄養豊富な優れた野菜です。

もやしは、豆類や豆穀類の種子を人為的に発芽させた新芽であり、種類が多く存在します。豆類のモヤシを豆もやし、ビーンズスプラウト、ビーンスプラウトなどと呼びます。最近では、緑豆モヤシが普及し、もやしといえば、緑豆モヤシを示すことがほとんどです。新芽作物である カイワレダイコンや、ブロッコリーも、モヤシの一種です。もやしが栄養素を豊富に含んだヘルシーな食品である理由は、どこにあるのでしょうか。もやしの種に蓄えられたデンプンタンパク質脂肪などの栄養素が加水分解されます。この段階でエネルギーを放出しながら細胞や組織を作りながら成長します。この過程の中で、新しい栄養素が合成されます。発芽というメカニズムには、複雑な反応が起こりうるのです。新芽作物である「もやし」は、この複雑なメカニズム構造により、発芽・成長しながら、新しい栄養素が生成するという特徴があります。豆もやし100g当りのエネルギーは14 kcalタンパク質1.7 g水分94.4 g炭水化物 (糖質)は2.6 g含まれています。低カロリーであるのに、その栄養価が風邪予防、免疫機能、肝臓機能の調整、美肌等さまざまな効能を発揮してくれます。緑豆には、血糖値を抑制する効果のあるα-グルコシダーゼ阻害作用があります。もやしにはエネルギーをつくるために必要なビタミンB1ビタミンB2疲労回復作用のあるアスパラギン酸が含まれています。カリウムは、不要な塩分や水分を体の外に排出し、むくみを予防する働きがあります。カリウムによるナトリウムを体の外に排泄する作用と、コレステロールの値を下げる作用から、高血圧肥満などの生活習慣病の予防が期待できます。食物繊維が豊富に含まれていますので、腸内の環境を整え便秘を解消します。アミラーゼという消化酵素は、胃腸の調子を整え食欲を増進させ、胃腸の機能回復作用をうながします。脂質の代謝を促すビタミンB2が含まれていますので、肥満予防としてダイエットをしている方にもオススメです。発芽が始まるとビタミンCが著しく量が増えます。老化を防止するポリフェノールや肌の構成成分である良質のたんぱく質も含まれています。歯や骨を強くするカルシウムは、現代人に不足している大切な栄養素で、もやしにも含まれています。もやしに含まれるGABAという成分は高血圧を予防する働きだけでなく、精神の安定に働きかけ、ストレスを緩和させる作用があると言われています。こんなに多くの栄養素がふくまれる「もやし」。生活習慣病の予防のためにも、積極的に取り入れていきましょう。

トレーに乗った食事

 古くから豆もやしは、夏バテ対策のスタミナ食として、また疲労回復や滋養強壮の食べ物として、食されていました。豆もやしには、肝臓の機能を高める効果があります。ビタミンCも肝臓の働きを助けるので、もやし料理を常食すると良いでしょう。加熱しすぎないことが栄養を効果的に摂るためのポイントです。もやしは食物絨維が多く、常食すれば便秘の症状もしだいに改善されるでしょう。植物性たんぱく質食品で、脂肪の代謝を促すビタミンB2も含まれているので、ダイエットにも効果的です。豆もやしは大豆が原料のため、たんぱく質に含まれるアミノ酸が豊富です。アミノ酸のリジン免疫機能を高めがん予防に効果があり、トリプトファン神経伝達物質に作用し、不眠症やうつ病を改善すると期待されています。調理の例をあげてみましょう。☑ナムルは、ゆでた豆もやしに、ごま油、しょうゆ、白ごまをまぜるだけ。風味がよいので食欲増進にもつながります。☑生春巻きは、簡単に作れて彩りもキレイです。野菜がたっぷり食べられます。中に巻く野菜は、もやしの他、キュウリ、カイワレ、ニンジン、レタス、スライスハムや豚肉を茹でたものなども合います。☑ お揚げ煮は、もやしの美味しさを味わえる一品です。茹でたもやしを刻み、ひき肉と一緒に練り、油揚げで巻いて煮含めます。油揚げと肉から美味しい出汁がでます。食感楽しくダイエットできるもやしのレシピです。☑もやし水餃子は、もやしで作る水餃子の食感が絶品です。焼き餃子も絶品ですが、スープ水餃子は喉ごしよく、スープまで美味しい。何よりヘルシーです。☑もやしチヂミは、基本のチヂミにもやしを入れることでボリュームと食感が加わります。手軽で食べごたえ満点。タレは酢とごま油の香りを加えるのがポイントです。このように、もやし料理はアレンジがきくのも便利です。 もやしは、安価なのに栄養満点です。毎日の食卓に、積極的にとりいれ、生活習慣を予防していきましょう。

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